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特定非営利活動法人
ふりーす

〒732-0052
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竹本ビル2階 201号
TEL/FAX.082-567-6603

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レクリエーション事業

19年前、広島には障がい児の休日・放課後支援をする所は全くなく、何も分からないまま障がいの世界に飛び込みました。知人に色々と教えてもらい、本屋で「知的障がいとは…」「自閉症とは…」と云う本を読みあさり「ふぅ~ん、そうなんだ」と思い込んで対応し、結果毎日が空回りしていた気がします。

そんな日々を3年くらい続け、「どうもなんかやっている事が本質的に違うんじゃないかな?!」と思うようになり、発想を180度変えてみました。「障がいとはこんなもの。こう云う時にはこうすればいい。自閉症にはこう対応すればいい」と云うような固定観念と先入観を捨て、「同じ自閉症でも100人居れば100人対応を変えて接する。彼らも感情があれば、ハートもある。上手く行動が出来なくてもちゃんと言っている事は分かっている」そんな風に考え始めると、不思議と全てがスムーズに流れ始めました。今考えると「あの3年間は利用者の方に随分と無理をさせていたなぁ~」と申し訳ない気分でいっぱいですが、その経験があったからこそ、今のほーぷがあるのだと思います。

今は、利用者さんそれぞれのペースに合わせた対応や療育を行っています。児童には放課後等デイサービス・成人の方には生活介護・居宅介護・外出支援と、障がい児者が地域で暮らす為の支援を行っています。質を保ちながら継続する事が大切なので、ついつい職員には口うるさく言ってしまいます。

彼らが抱えているストレスを「まずは抜いてあげる事」に主眼を置き、思い思いの過ごし方の中で少しずつ彼らが持っている才能・力を引き出せてあげられれば・・・職員の対応方法もケース会議等では細かく検討しています。私が口癖のようによく言っている言葉に「彼らは原因があって行動している。理由なく行動する事はあまりない。だから、原因・理由を分かってあげないと行動を分かってあげられないし、困った行動ならそれを抑える事も出来ない」これは決して難しい事ではなく、職員一人ひとりが利用者さんの環境に気を配り、行動をよく観察していれば分かってくる事が大半です。

また、自閉傾向の強い方によく見られる多動性を抑える事も大切な事で、この多動性を抑え情緒を落ち着かせてあげないと結果ストレスは抜けないと思います。その為に多動性のスイッチとなる刺激(視覚的・聴覚的)を落とし、多動のスイッチが入りにくくするよう努めています。ほーぷでは、部屋に閉じ込めて療育のみするのではなく、地域に出て皆と関わりながら少しずつ成長してくれるよう支援します。

私たちは形のないサービスを提供していますが、質は様々だと思います。常に上質のサービスを提供出来るよう、「NPO法人ふりーすの職員は対応が違うよねぇ~」と言われ続けられるよう日々精進を続けたいと思います。

NPO法人ふりーす 統括 施設長 竹内 卓男